虹の家臨時休館期間の取り組みを契機として創設したこのコーナーは、今後名称も新たに、年間を通して
舞岡ふるさと村・舞岡ふるさとの森で見られる昆虫を、写真で紹介していきます。
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アオマツムシ オス(マツムシ科) 体長(翅の先端まで)27〜33ミリメートル 外来種で、明治時代に渡ってきたと 言われている。 街路樹などの樹上にいて大きな声で 鳴くが、鳴く虫の風情を楽しには 少しうるさしぎる。 撮影: 2022年10月8日 |
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ササキリ オス(キリギリス科) 体長(翅の先端まで)20〜28ミリメートル 黒と黄色の帯模様がある美しい種類。 舞岡でも割と多い種類で、ササ等の藪で 「シュリシュリシュリ・・・・」と鳴いているが、 高音域で鳴く上に音量が控えめなので、 聞こうとしないと気がつかない。 撮影: 2022年10月4日 |
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ツユムシ メス(ツユムシ科) 体長(翅の先端まで)29〜37ミリメートル 翅も脚も長い、スマートな虫。 夕方、暗くなった花壇の マリーゴールドの上で触角の手入れをしていた。 キリギリスやコオロギ、そしてセミの仲間も、 ほとんどオスだけが発音する。 ところが図鑑によると、ツユムシ科はメスも 発音するらしい。 ただし、鳴くというよりプチッと弾けるような 音を出すだけのようなので、野外でメスの 発音を聞き取るのはかなり難しそうだ。 撮影:2022年10月1日 |
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コノシメトンボ メス(トンボ科) 体長 36〜48ミリメートル 翅の先端が黒い赤とんぼの仲間。 同じく翅の端に黒い帯を持つ「ノシメトンボ」 という種類がいて、それよりも小型なので 「コノシメトンボ」という。 「ノシメ(熨斗目)というのは、着物の模様の 一種で、えりからそでにかけて横方向に帯状の 模様をつけるやり方のことで、翅の先端の 黒い帯模様がノシメ模様と 似ていることから付いた名前。 舞岡でも毎年姿を見てきたが、 数が多い種類ではなかった。 ところが今年は、一か所で何頭もまとめて 見つけることができた。 この数年で一番数が多いように思う。 撮影:2022年10月1日 |
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カラスウリの葉の丸い模様 林緑で、他の植物に絡みついたカラスウリ の葉に、白くて丸い模様が付いている。 何かの汁が落ちてきて乾いたのかな? でも、その部分だけ葉が薄くなって 透けているようにも見えるが・・・・。 ・ ・ ・ (下に続く) 撮影:2022年10月2日 |
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トホシテントウの幼虫(テントウムシ科) 葉を裏返してみると、 現れたのはトゲトゲの黄色い虫! 実は、この虫はトホシテントウの幼虫で、 丸い模様は幼虫がカラスウリの葉を 裏側から食べた跡だった。 植物は葉を食べられると、葉脈を使って 毒などの防衛物質をその場所に集め、 それ以上食べられまいとする。 ところが幼虫は、葉脈を円状にかみ切り、 円の中に防衛物質が集まらないように 止めてしまうそうだ。 こうしておいてから、円の内側だけを 裏から食べるので、表面の皮が残って 円形の白い模様が残るのだった。 撮影:2022年 10月2日 |
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ツマグロオオヨコバイ(ヨコバイ科) 体長 約13ミリメートル 日本のヨコバイの仲間としては巨大な種類。 体の色や形から「バナナムシ」と呼ばれ、 親しまれている。 植物の汁を吸い、余分な水分はお尻から ポタポタと捨てる。 木の下にいて、雨でもないのに水滴が降って きたら、この虫が汁を吸っているのかも! 撮影:2022年10月2日 |
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クロシタアオイラガの幼虫(イラガ科) 幼虫の体長 2センチメートル弱 イラガ科の幼虫といえば、毒毛虫として 悪名が高い。 そして、とても派手な色をしているものが 多く、「近寄るとひどい目に 合わせるぞ」と警告している。 クロシタアオイラガも背中の中央に青と 黄色の縦じまがあって、ド派手な色彩だが、 他の部分は黄緑色で、葉の色に溶け込んで 見えにくいこともある。 だから、幼虫が出てくる夏から秋にかけて、 木の葉を触るときには要注意。 写真はトサミズキの葉に止まっていた幼虫。 撮影:2022年9月23日 |
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ヒメコスカシバ(スカシバガ科) 開張 14〜21ミリメートル 昼間に飛び回って活動する蛾で、透明な翅、 黄色い帯がある体は、ハチにそっくりだ。 幼虫は、カキやクリなどの樹皮下を食べるので、 農産物に害を与えることがある。 そこで、メスが出す性フェロモンに オスが引き寄せられる習性を利用して、 被害を減らすことが行われている。 撮影:2022年9月23日 |
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ホシヒメホウジャク(スズメガ科) 開張 35〜40ミリメートル とても小さなスズメガ科の蛾が生垣に 止まっているのを発見した。 すっかり枯葉に化けている。 後翅のでっぱりが前翅からはみ出て 見える様子や、翅の濃淡が左右でつながって できる模様を見ていると、よくぞこんな風に 仕上げたなぁ、と感心する。 翅を三角にたたんでいると見えないが、 後ろ翅は鮮やかなオレンジ色だ。 撮影:2022年9月23日 |