虹の家臨時休館期間の取り組みを契機として創設したこのコーナーは、今後名称も新たに、年間を通して
舞岡ふるさと村・舞岡ふるさとの森で見られる昆虫を、写真で紹介していきます。
フユシャクガの仲間 フユシャクガとは、シャクガ科の仲間のうち、冬に成虫が現れ、メスはハネが無いか小さく退化している、 などの特徴を持ったグループの総称です。 メスは、翅が退化して飛べず、太い胴体と長い脚を持ち、夜になるとクモかイモムシのような姿で木の 幹などにいますが、あまりお目にかかれません。 オスは、夜になるとメスを探して飛び回り、朝になると、木の幹や街灯のそばの壁に止まっているのを よく見ます。 舞岡では、少なくとも11種のフユシャクガの仲間を観察することができます。 |
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R3年 1月10日 更新 ↓ | ||
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クロオビフユナミシャク(シャクガ科) オスの開張 22〜36ミリメ−トル 成虫が現れる期間 12月中旬〜1月中旬 オスの翅は、 灰色の地に黒い波模様がある種類。 |
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ウスバフユシャク(シャクガ科) オスの開張 22〜27ミリメ−トル 成虫が現れる期間 12月中・下旬〜2月上旬 オスの翅の地色は赤っぽい。 幼虫は主にサクラ類の葉を食べ、 舞岡では数が多い。 |
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クロバネフユシャク(シャクガ科) オスの開張 21〜29ミリメ−トル 成虫が現れる期間 12月下旬〜2月中旬 オスの翅は黒っぽく、 ギザギザした白い帯がある。 舞岡ではあまり多くない種類。 |
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イチモジフユナミシャク(シャクガ科) オスの開張 26〜34ミリメ−トル 成虫が現れる期間 12月中旬〜1月下旬 オスの翅は黄褐色の地に褐色のスジがあり、 翅をたたんで止まるとスジが 横一文字につながる。 |
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R3年 2月21日 更新 ↓ | ||
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シロオビフユシャク(シャクガ科) 冬尺蛾の仲間 オスの開張 30〜38ミリメ−トル 成虫が現れる期間 12月〜2月上旬 オスの翅は1月に紹介したクロバネフユシャク によく似ている。 メスは翅が無い。 |
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シモフリトゲエダシャク(シャクガ科) 冬尺蛾の仲間 オスの開張 34〜48ミリメ−トル 成虫が現れる期間 12月下旬〜3月上旬 冬尺の中では大きな種類で、体つきも ガッチリしている。 メスには小さな翅がある。 |
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ヒロバフユエダシャク(シャクガ科) 冬尺蛾の仲間 オスの開張 33〜40ミリメ−トル 成虫が現れる期間 2月中旬〜3月上旬 メスには小さな翅がある。 オスの翅には、黒い波型のスジ模様がある。 |
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シロテンエダシャク(シャクガ科) 冬尺蛾の仲間ではなく、メスもオスも 同様に翅がある。 開張 28〜37ミリメ−トル 成虫は普通4〜5月に現れ、夜になると キブシなどの花で蜜を吸う。 写真は2月中旬に出会った、 すっきり模様の「黒条型」の個体。 |