虹の家臨時休館期間の取り組みを契機として創設したこのコーナーは、今後名称も新たに、年間を通して
舞岡ふるさと村・舞岡ふるさとの森で見られる昆虫を、写真で紹介していきます。
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キノカワハゴロモ(アオバハゴロモ科) 国内外来種 体長 14ミリメートル前後 最近このあたりでも見られるようになった 虫だが、元々は南西諸島にすんでいた種類。 翅の表面に薄茶色のウロコのようなものが 付いていて樹皮に似ているので、 木の幹に止まると、姿が目立たなくなる。 撮影: 2022年6月4日 |
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ハゴロモの一種 (ハゴロモ科) 外来種 体長 15ミリメートル前後 こちらも少し前から舞岡に現れた ハゴロモの新顔。 アミガサハゴロモに似ているが、 全体が赤茶色。 何かにくっついて運ばれて来たのか、 元々日本にいなかった種類が突然 日本に住み着いた。 舞岡では今年やたらと増えて、クワの枝に ベタベタ止まっている。 撮影: 2022年7月8日 |
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アミガサハゴロモ (ハゴロモ科) 体長:10〜13ミリメートル これが日本に元々住んでいた アミガサハゴロモの方。 上の外来種のハゴロモに比べて、 翅が青っぽいのと、翅の前縁の白い紋が 後ろ方向に長いところが違う。 撮影:2018年 7月10日 |
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トホシオサゾウムシ(オサゾウムシ科) 体長:6〜8ミリメートル 赤い体のスマートなゾウムシ。 翅の中ほどにある黒い模様が目に見えて、 何となくアフリカの仮面のように 思えてきた。 この種類はツユクサに卵を産み付けるようだ。 撮影:2022年5月12日 |
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サメハダヒメゾウムシ(ゾウムシ科) 体長 約6ミリメートル 舞岡のマユミに花が咲くころ、 小さなゾウムシが葉の裏側に止まって葉を 食べていた。 黒い背中に小さなくぼみや溝がたくだんある。 さらに翅には浅い横溝があり、全体に ざらざらしている。 小さなゾウムシだが、ヒメゾウムシの 仲間としては大きい方だ。 撮影:2022年5月11日 |
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ホホジロアシナガゾウムシ(ゾウムシ科) 体長 6〜9ミリメートル。 胸の横に白い模様がある。 ヌルデの葉に止まっていて、 写真を採られていることに気付くと 葉柄を抱えるような姿勢になった。 体を葉柄と一体化させようとしているのか、 それとも落ちないようにしがみついて いるのだろうか。 撮影:2022年 5月9日 |
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カシアシナガゾウムシ(ゾウムシ科) 体長 約6ミリメートル 上のホホジロアシナガゾウムシと同じ グループの種。 上翅お側面に斜めの白い帯がある。 カシやシイに卵を産み付け、 幼虫は虫えいの中で育つらしい。 写真では、コナラの新芽に止まって腹を少し 伸ばしている様子が辛うじて分かるが、 もしかすると産卵しているところ かもしれない。 撮影:2022年4月11日 |
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ホシウスバカゲロウの一種 (ウスバカゲロウ科) 体長(頭〜腹端)約30ミリメートル 朝、虹の家の外壁にウスバカゲロウ科の仲間が 止まっていた。 ウスバカゲロウといえば、幼虫はアリジゴクと 呼ばれ、木の根元などにすり鉢状の巣を 作ることでお馴染み。 恥ずかしいことに、私は舞岡のこの仲間は ウスバカゲロウ1種しか知らなかったが、 見慣れた種類とは少し違う感じがしたので、 写真を撮った。 撮影:2022年7月15日 |
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ホシウスバカゲロウの一種 (翅の脈と斑紋) 図鑑で調べると、ホシウスバカゲロウに 似ている。 そこで、この種について調べてみると、 日本には2種類が住んでいることになっていた ホシウスバカゲロウの仲間が、研究者の 調査の結果、2021年に一気に7種類に 増えたことが分かった。 虹の家で見つけた種は、翅の模様などから、 新種の「チャバネホシウスバカゲロウ」に 思えるが、撮影後にリリースしてしまい 実物の特徴を観察できないので、ここでは 「ホシウスバカゲロウの一種」としておく。 それにしても、関心が薄いグループは、 身近にいても見逃してしまう。 撮影:2022年7月15日 |
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ヨツボシオオキスイ(オオキスイムシ科) 体長 11〜15ミリメートル 平たくてツヤがある虫。 コナラの木の樹液に来ていた。 撮影:2022年6月18日 |
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ハチモドキハナアブ(ハナアブ科) シラカシの幹に止まっていた虫の シルエットを見た瞬間、ハチだと思った。 しかしこれは、ハナアブの仲間。 腹が細くくびれ、黒い体に黄色い帯があって、 ハチの一種に見事に擬態している。 撮影:2022年6月4日 |
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ハチモドキハナアブ(背面からアップ) 体長:15〜17ミリメートル このハナアブを上から見ると、 翅が一対(2枚)しかないので ハチでないことはすぐに分かるが、 逆にハナアブだと分かると、巧妙にハチに 似せた形と色、模様に感心していまう。 撮影:2022年6月4日 |
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キイロテントウ(テントウムシ科) 体長:4〜5ミリメートル 鮮やかな黄色の種類で、どこにでもいる普通種。 会うたびにカメラを向けるが、ピントが合った 写真が撮れず、このコーナーで 紹介することができなかった。 私はマニュアルで焦点を合わせているが、 他のテントウのようにはっきりした模様が ないのがピントを合わせ辛い原因の一つかも (実は今回も少しボケている)。 植物の病気のうどんこ病菌を食べる。 撮影:2022年5月12日 |
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フクラスズメ 幼虫(ヤガ科) 終齢幼虫の体長:70〜80ミリメートル 成虫は開帳が85ミリメートルにもなる大型の蛾。 だから幼虫も大型である上に、驚くと頭を ブンブン振って威嚇するので、毛虫が 苦手な人にには恐怖だろう。 だが、虫好きな人間にとっては、カラムシの 葉にこの派手な姿を見つけると、 「あァ!今年もこいつの季節が来たな」と思う。 撮影:2022年5月9日 |
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キシャチホコ(シャチホコガ科) 開帳:42〜50ミリメートル キショウブの葉に上向きに止まっていた。 上翅の基部から先端にかけて、 こげ茶色の筋が目立つ。 幼虫はネザサ類やクマザサ類を食べる。 撮影:2022年5月28日 |
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ベニモンアオリンガ(コブガ科) 開帳:17〜21ミリメートル 全体が黄緑色で、上翅の中央に赤い紋がある 小さい蛾。 セイタカアワダチソウに下を向いて止まり、 若葉になりきっていた。 幼虫はツツジを食べる。 撮影:2022年5月9日 |