虹の家臨時休館期間の取り組みを契機として創設したこのコーナーは、今後名称も新たに、年間を通して
舞岡ふるさと村・舞岡ふるさとの森で見られる昆虫を、写真で紹介していきます。
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オオトビサシガメ(サシガメ科) 体長 20〜27ミリメートル こげ茶色で大型のカメムシ。 ずいぶん暖かい日が続き、冬眠を終えた 成虫は民家の壁をゆっくりと登っていた。 自分の強さによほどの自信があるのか、 人間が近づいても、こちらをにらむだけで(?) 慌てて逃げたりはしない。 撮影: 4月7日 |
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オオトビサシガメ 頭部 カメムシの類は、針状の(口吻)を使って 昆虫類の体液を吸うが、サシガメ科の口は、 特に太くて頑丈そうである。 この種も、写真のように頭の前方から伸びた 太い口吻があり、これで刺されると とても痛いらしいので要注意。 撮影: 4月7日 |
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ナシモモブトハバチ(コンボウハバチ科) 体長 19〜26ミリメートル 別名、ナシアシブトハバチ 虹の家にあったオオシマザクラの根元で 見つけたマユから、4月上旬に羽化した。 大きさや体の色はスズメバチに似ていて、 見た目は恐ろしげだが、毒針は持たない。 写真の個体はオスで、名前の通り後脚が太い。 メスは木の葉などに卵を産むための、 ナイフ状の産卵管を持っている。 撮影: 4月7日 |
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ナシモモブトハバチ サクラの葉を食べる幼虫 こちらは、ナシモモブトハバチの幼虫。 かなり大型で黄色いのでよく目立つ。 5月頃、虹の家のオオシマザクラの葉に たくさんいたのだが、 この木は昨年枯れてしまった。 他のサクラ類にもこのハバチは来るのだろうか。 撮影: 2018年5月13日 |
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ナシモモブトハバチ サクラの葉で休む幼虫 食事をしていないときの幼虫は、 このように体を丸くしているので、 黄色いカタツムリのように見える。、 丸まった状態の直径は、 撮影時で2センチメートルほど。 撮影: 2018年5月13日 |
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ナシモモブトハバチ 羽化後のマユ 成虫が羽化した後に残されたマユ。 脱出の時に外れたふたを元に戻すと、 長さ3センチメートル、 太さ1.5センチメートル弱の 落花生のような形。 マユの材料は何なのだろうか、繊維の すき間を粘液で塗り固めたような構造をしている。 撮影: 4月10日 |
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ヒラタハナムグリ(コガネムシ科) 体長 6ミリメートル前後 ナシの花に飛んできた、体が平たいハナムグリ。 花の外にお尻だけ出し、オシベの付け根に 頭を突っ込んでいることが多いので、 蜜をなめているのだろう。 この種のメスは朽ち木の中に潜んでいて 花に来ないので、 花の上でお目にかかれるのはオスだけだ。 撮影:4月11日 |
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セモンジンガサハムシ(ハムシ科) 体長 約6ミリメートル 幼虫も成虫もサクラ類の葉を食べる。 背中に金色に光る×印がある。 撮影: 4月11日 |
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セモンジンガサハムシ シルエット 葉の下側から日光に透かして見ると、 シルエットが見えることがある。 この写真では、 ハムシは頭を下に向けて止まっている。 ところで、ジンガサハムシの仲間は 胸や上翅の縁が板状に張り出し、 張り出した部分は光を通しやすい。 この種類のように、張り出しの後ろ側に 黒い紋があると、シルエットではそれが 飛び出した目のように見えて、 何か他の生きものが頭を上に向けて 止まっているように見える。 これも、敵をあざむく技なのか? 撮影: 4月11日 |